中国汽車工業協会は4月12日、中国における3月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、243万9700台。前年同月比は8.8%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
中国政府は2015年9月下旬から、排気量1.6リットル以下の小型車に対する自動車取得税の減税を開始。この効果で、新車需要が盛り返している。
日系メーカー3社の3月実績では、日産自動車が11万0200台を販売。前年同月比は0.5%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。中国政府の減税策を受けて、乗用車では『シルフィ』が好調だった。
トヨタは10万0500台を販売し、前年同月比は40.6%増と、3か月連続の前年実績超え。これは、減税対象となる排気量1.6リットル以下の『カローラ』を中心に、『レビン』や『ヴィオス』の販売が伸びたため。
ホンダは9万7004台を売り上げ、前年同月比は14.8%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。『フィット』の販売が、前年同月比18.1%増の1万1861台と、3か月ぶりに増加。2014年秋に投入された『ヴェゼル』は、87.8%増の1万4572台と、好調が続く。
中国の2015年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比4.7%増の2459万7600台と過去最高。3年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り7年連続で世界一となっている。