ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016 第1戦決勝レースが4月9日、岡山国際サーキットで開催され、近藤翼がポールトゥウィンを飾った。
決勝レース、ポールポジションから好スタートを決めたのが#78の近藤翼。やや出遅れた2番手の#36坂本佑也に対して第1セクターだけで1秒以上の差をつけた。一方の坂本は#14三笠雄一に一瞬並びかけられたが、これらもアトウッドカーブまでには隊列を組み直し、序盤はそれに#9武井真司を加えたトップグループが形成された。
レース序盤は、近藤、坂本、三笠のトップ集団が適当な間隔を取りながらペースアップを図っていき、3人がそれぞれレース中ベストタイムを更新していくが、その集団にじわじわと忍び寄っていったのが武井だった。1分34秒415という近藤や坂本を上回るハイペースを4ラップ目にたたき出してからも三笠追撃の手綱を緩めることはなく、タイヤのパフォーマンスが下がってきたレース中盤には、テクニカルセクションで三笠とテールツーノーズ状態になることもしばしば。スカラシップドライバーといえども気を抜くことのできない展開になった。
完全なドライコンディション、22度を超す気温もあってレース後半は序盤にタイヤのピーク性能を使いきってしまったドライバーと、温存したドライバーの差が見え始めたが、ほぼ膠着状態のまま、そのままフィニッシュ。近藤がポールトゥウィンで開幕勝利を飾った。