NTNがベアリングの価格カルテルで独禁法違反に問われた事件の控訴審で、東京高等裁判所は3月22日、控訴棄却の判決を言い渡した。NTNは判決を不服として最高裁判所へ即日上告した。
2012年6月、東京地方検察庁は、日本国内における産業機械用、自動車用の各ベアリングの販売に関して独占禁止法違反に該当する行為を行ったとする公訴事実で、同社および同社元役員を起訴した。
2015年2月、東京地方裁判所より、罰金4億円、元役員に懲役刑(執行猶予付き)の一審判決が言い渡されたが、NTNは起訴の前提となる事実認定が同社の認識と異なることから即日控訴していた。