村田製作所は、自動車のエンジンルーム周辺など高温環境でも使用できる導電性接着剤対応積層セラミックコンデンサ「GCBシリーズ」を開発した。
近年の自動車市場では、安全性および環境性能向上を目的に、各機能の電子制御化が急速に進んでおり、電子機器の搭載率が増加している。中でもエンジンルーム内に搭載される電子機器は過酷な温度環境にさらされるため、電子部品は高い信頼性に加えて高い耐熱性が求められている。
新製品は、AEC-Q200に準拠した、自動車のパワートレイン、セーフティ機器向けの導電性接着剤対応品。外部電極に新規開発したNi/Pd電極を採用し、高温環境下においても導電性接着剤との高い接合信頼性を得ることができる。また、従来品に比べて端子電極の耐腐食性を高めている。
村田製作所では、最高使用温度が200度の製品をラインアップし、サンプル出荷を開始。2016年中に量産を開始する。