17日午前5時40分ごろ、青森県蓬田村内にあるJR津軽線の踏切で、踏切内で立ち往生していた重機(除雪車)に対し、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。人的な被害は無かったが、約9時間に渡って列車の運行がストップした。
青森県警・外ヶ浜署によると、現場は蓬田村長科付近にある踏切で、警報機や遮断機が設置されている。重機は踏切内で立ち往生していたところ、通過した上り普通列車(蟹田発/青森行き、3両編成)と衝突した。
重機は軌道外に押し出されて大破したが、運転者は車外に脱出していてケガはなく、列車の乗員4人も無事だった。事故当時、列車に客は乗っていなかったという。
聴取に対して重機の運転者は「踏切内で動けなくなったが、列車側に知らせる手段がなかった」と供述しているようだ。踏切に非常ボタンは装備されていなかった。
この事故の影響で事故現場を含む区間が約9時間に渡ってストップ。青函トンネルへ向かうことができなくなり、特急列車を中心に28本の列車が運休した。警察は事故発生の経緯を詳しく調べている。