主にスパークプラグを生産する日本特殊陶業(NGKスパークプラグ)は、1月15日から17日にかけて幕張メッセで行われているカスタマイズショー「東京オートサロン2016」に出展。ブース内で特に力を入れて行われている展示が、「プレミアムRXプラグ」だ。
スパークプラグとは、その名の通りスパーク(火花)をエンジンの燃焼室内で発生させ、ガソリンに点火する大事な部品。説明員は「現状、新車の(スパークプラグの)9割にはイリジウムプラグが使用されている。着火性能が高いプレミアムRXプラグに替えることで、燃費性能が向上する」と言うが、プレミアムRXプラグの知名度はまだまだ低いという。「プレミアムRXプラグは登場からすでに3年以上。もっと多くの人に知ってもらいたい」と、今回の展示の狙いを説明する。
この他にもブース内ではイグニッションコイルの展示も行われている。これは昨年の秋に発売したもので、スパークプラグに必要な高電圧を作り出す部品だ。「以前は車両にイグニッションコイルが1つしかついていなかったが、今はエンジンの各気筒に付くのが主流。その方が制御する際に効率がいい」と話す説明員。日本特殊陶業のイグニッションコイル開発は、長年のスパークプラグ開発で養われた技術が使われているという。
今年は日本特殊陶業の創立80周年。モータースポーツとの関わりは1930年代からあり、ブースでは1976年に行われた日本初のF1選手権に参戦し、NGKスパークプラグを装着した国産F1マシン「コジマKE007」の実車を展示している。一時行方不明になっていたが、偶然見つけることができ、今回の展示に至ったということだ。
ブース内ではステージイベントもあり、本物の四輪用エンジンのスパークプラグ交換体験や、ゲームなども行われる。