ニュアンスコミュニケーションズ社は、同社のコネクテッドカー向け音声技術「Dragon Drive」が、BMWの2015/2016年モデルの車載インフォテインメントシステムに採用されたことを発表した。
最初の搭載モデルは、2015年10月に発表されたBMW 7シリーズ。組込み型とクラウド型を組み合わせたハイブリッド音声認識や自然言語理解(NLU)、案内メッセージ再生中の音声操作を可能にするバージイン、音声合成など、ニュアンスの各種音声技術を組み合わせることで、運転に集中したまま直感的に操作できる車載機能とコネクテッドサービスの利用を実現した。
ニュアンスの車載音声認識技術とNLU技術を採用したBMW車載インフォテイメントシステムでは、ナビゲーション、音楽、メッセージ作成、カレンダー、天気、ソーシャルメディアなどのアプリケーションやサービスを、音声で素早く簡単に操作することが可能になる。
各機能はすべてトップメニューからのダイレクトな音声操作が可能で、モバイルフォンベースのちぐはぐなユーザーエクスペリエンスとは一線を画したものとなっている。ドライバーは音声コマンドを、「ジョーにテキストメッセージを送信。『いま渋滞につかまっているので15分ほど遅れます』」「ケンブリッジのアルマンド・ピザまでのルートを教えて」など、ワンフレーズで話すことができる。
さらに、クラウドの情報と車載機器の情報からベストな結果を選択するハイブリッド音声認識機能により、モバイル通信が利用できない場所を走行している最中でも、安全、スマートにアプリケーションやサービスを利用することができる。