三菱航空機と三菱重工業は、次世代リージョナルジェット機MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)量産初号機の納入時期を2017年第2四半期から1年程度先に変更すると発表した。
納入時期を延期するのは今回が4回目。現在までに、初飛行と、その後の試験飛行で機体の基本特性が良好であることを確認しているものの、開発を加速する中、いくつかの課題があり、これらの対策について全体スケジュールを見直した結果、納入時期を延期することにした。
具体的には、これまでにエンジニアリング作業を、米国の知見者と共同で進めていく中で、より完成度の高い機体にするため、試験項目を追加するなど見直し、納入までのスケジュールに反映させた。パートナーとも全体レビューを行い、開発スケジュールに反映しているとしている。
今後、開発の進捗に合わせてスケジュール精度を高めるとしている。
また、北米での飛行試験の早期実現や、三菱航空機本社・シアトルエンジニアリングセンター・モーゼスレイクテストセンターの3拠点の役割と体制を明確化し、各種作業を加速するとしている。