フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは11月24日、NGO(非政府組織)と協力し、リアルワールドでの燃費性能を公表すると発表した。
今回の発表は、フォルクスワーゲングループが、一部ディーゼル車に排気ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していた問題を契機に、実際の走行時と、シャシーダイナモ上での試験時との間で、排ガスデータや燃費性能に違いが大きいと指摘されたことを受けての対応。
PSAプジョーシトロエンは10月下旬、実燃費と排ガス性能の公表に向けた取り組みを開始すると発表済み。今回のNGOとの協力は、その取り組みの一環となる。
PSAプジョーシトロエンによると、NGOのTransport & Environmentと協力。2016年春をメドに、顧客にPSAプジョーシトロエン車の実燃費や排ガス性能のデータを開示していくという。
PSAプジョーシトロエン取締役会のカルロス・タバレス会長は、「今回の取り組みは自動車メーカーとNGOが、顧客にメリットのある情報提供を目指して、合意できることを明確に示すもの」と述べている。