フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは10月1日、9月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万6141台。前年同月比は0.6%増と、微増にとどまった。
フォルクスワーゲンに関しては9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが発覚。その影響もあり、メーカー別の販売順位は、8月の10位から、9月は12位に後退する。
9月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が7746台で、前年同月比は13.7%減。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)も、改良新型モデルの発売を控え、0.7%減の7228台にとどまった。
一方、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比50.6%増の5251台を販売。大幅な伸びは、『ゴルフ ヴァリアント』の集計方法の変更によるもの。前年同月は『ジェッタ』に集計されていたが、現在は『ゴルフ』にカウントされている。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比77.5%増の2972台と好調。一方、『ザ・ビートル』は15.5%減の1539台、『トゥアレグ』は1.2%減の638台と落ち込む。
フォルクスワーゲンの2015年1-9月米国実績は、前年同期比2.5%減の26万4215台。フォルクスワーゲンオブアメリカのマーク・マクナブCOOは、「販売店と顧客の支援に感謝したい。信頼回復に向けた努力を継続していく」と述べている。