太田昭宏国土交通大臣は10月2日の閣議後会見で、インドネシアの高速鉄道計画で中国案が採用されたことについて「極めて遺憾と言わざるを得ない」と述べ、不快感を示した。
太田国交相は「インドネシアから、事業を中速鉄道に見直して、詳細を日本企業に提示し、参画機会を公平に提供するという説明を受けていたにもかかわらず、その方針が性急に変更された経緯は理解しがたく、極めて遺憾であると言わざるを得ない」と述べた。他国への輸出については「今回の件が直ちに他国に影響があるとは思っていない」と述べ、インドやタイ、アメリカなど他国への働きかけは引き続き進めていく考えを示した。
日本の高速鉄道の技術について国交相は「非常に素晴らしいとの評価をどの国でも頂いている。少し高価だという声もあるが、トータルのライフサイクルコストでは大変優れている。また、相手国の人材育成にも心がけている」と述べ、日本の技術の優位性を強調した。