BASFは、中国の南京化学工業団地にあるターシャリーブチルアミン(tBA)工場の、大規模な生産能力増強を完了したと発表した。
tBAはゴム・タイヤ産業で用いられる加硫促進剤の製造において、中間体として用いられている脂肪族第1級アミン。また、製薬産業や農薬産業においても、欠かせない原料として用いられている。
tBA工場の年間生産能力は、当初の1万トンから60%増の1万6000トンとなった。今回の増強により、BASFは中国およびアジア太平洋地域において高まりを見せている、タイヤ添加剤への需要に対応する。
またBASFでは、南京の工場のほか、米国ルイジアナ州ガイスマー、ベルギーのアントワープでもtBAを製造。今回の生産能力増強によりゴム・タイヤ産業に製品を提供する、グローバルサプライヤーとしてのリーディングポジションの強化を図る。