ドイツの高級車メーカー、アウディは9月15日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー15において、新型『A4』をワールドプレミアした。
A4は、アウディの主力車種。新型は5世代目に当たり、セグメントの新たな基準を目指して開発された。新型のボディサイズ(セダン)は、全長4726mm×全幅1842mm×全高1427mm、ホイールベースが2820mm。先代に対して、新型は25mm長く、16mmワイド、ホイールベースは10mm長い。
ボディサイズ大型化の効果で、室内空間が拡大。先代に対して、新型は室内長が17mm伸びた。後席足元の空間は、23mm拡大。前席は、肩部分、頭上ともに、空間のゆとりが増えた。静粛性の面でも、クラストップレベルを追求している。
新型のハイライトのひとつが、軽量化。「アウディ・ウルトラ」として車両の軽量化に積極的に取り組むアウディだが、新型でも素材と構造の見直しにより、ボディサイズを若干大型化しながらも、先代比で最大120kgの軽量化を実現した。アウディによると、クラスで最も軽いモデルのひとつになるという。また、エアロダイナミクス性能も追求。新型の空気抵抗係数は0.23で、クラス最高を達成した。
ドイツ仕様のエンジンは、ガソリン3、ディーゼル4の合計7ユニット。中でも、ガソリンには新開発の2.0「TFSI」エンジンが採用される。新しい直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボは、排気量が1984cc。最大出力は190hp、最大トルクは32.6kgm。最大トルクは1450‐4400rpmの幅広い領域で引き出される。
フランクフルトモーターショーのプレスカンファレンスには、アウディ取締役会のルパート・シュタートラー会長が登壇。「11月に発売される新型A4が、アウディにさらなる成長をもたらすだろう」と自信を見せている。