スマホ画面注視で…20人死傷の事故、起訴内容認める

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今年3月、島根県浜田市内の浜田自動車道でトラックを運転中、対向してきたマイクロバスと衝突する事故を起こし、20人を死傷させたとして、過失致死傷罪に問われた25歳の男に対する初公判が10日、松江地裁で開かれた。被告は起訴内容を認めている。

問題の事故は2015年3月26日の午後4時30分ごろ発生している。浜田市金城町付近の浜田自動車道(片側1車線の対面通行区間、樹脂ポールで区分)を走行していた中型トラックが対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきたマイクロバスと正面衝突した。この事故でバスに乗っていた運転手と乗客1人が死亡。他の乗客17人とトラックの同乗者が重軽傷を負った。警察は運転していた岡山県笠岡市内に在住する24歳(当時)の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。その後の2人死亡を受け、検察は罪状を過失運転致死傷に切り替えて起訴していた。

10日に松江地裁で開かれた初公判で、被告の男は起訴内容を認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は事故の直前、スマートフォンに表示していたカーナビの画面を注視していた。配送先への到着が約2時間遅れており、ナビ画面の表示に気を取られた結果、道路左側のガードレールに衝突。この弾みで対向車線側へ逸脱し、事故を起こした」と指摘している。

《石田真一》

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