国土交通省は、首都圏の新たな高速道路料金に関する具体方針を策定した。
それによると圏央道などの整備進展に伴って、2016年4月からこれまでの整備重視の料金から利用重視の料金に移行、料金水準や車種区分を統一する。
具体的には、圏央道の内側では、現行の高速自動車国道の大都市近郊区間料金水準に統一する。従来の料金水準は、整備の経緯の違いなどにより異なっている。
車種区分は、首都高速、京葉道路、新湘南バイパスなど路線に応じて異なっているが、軽自動車・普通車・中型車・大型車・特大車の5車種区分に統一する。
また、圏央道の利用が料金の面において不利にならないよう、経路によらず、起終点間の最短距離を基本にした料金とする。具体的には、割高な圏央道西側区間の料金水準を引下げる。ETC2.0搭載車については、割引を更に追加する。
都心に向かう場合、外環を使って迂回した際の外環利用分は全額割引する。現行の上限料金以内を維持する。都心通過については、走行距離に応じた料金に変更する。
今後、パブリックコメントを実施した上で、政府が高速道路各社の事業を許可し、2016年4月から新たな料金をスタートさせる。