ダイハツ工業の営業本部長を務める堀井仁取締役は9月9日に都内で開いた記者会見で、低迷が続く国内軽自動車販売の2015年度見通しについて「190万台程度」と指摘した。
日本自動車工業会が春先から想定してきた水準であり、14年度比では13%の減少となる。軽自動車販売は地方税である「軽自動車税」が15年度購入分から1.5倍に増税されるなどにより、年初から大きな落ち込みが続いている。
堀井氏は今後の需要動向について「他社も含めた新モデル投入効果などで徐々に回復していくのではないか。少し手応えをつかんでいる」と語った。ダイハツは15年度に63万台(8%減)の目標を掲げている。
堀井氏は自社目標について、「同日発売した新モデル『キャスト』の販売増効果もあるので、ここまでは前年度の85%水準だが、63万台という数字にチャレンジして完遂したい」と表明した。