クラシックカーレースの入門イベントにビンテージクラスが登場…TBCCシーズン3・第2回開催

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ビンテージカークラスで走行した、ラゴンダ レイピアSP
  • ビンテージカークラスで走行した、ラゴンダ レイピアSP
  • フルグリッドに近い33台がエントリーしたクラブマンズカップ
  • TBCCシーズン3・第2回開催
  • TBCCシーズン3・第2回開催
  • クラブマンズカップスタート
  • 激戦のクリスタルカップ
  • 第1コーナーでロータス コーティナのインを刺すMGB
  • まるで往年のジム・クラークがドライブしているかのような、フロント内側のタイヤが浮く、ロータス コーティナの典型的なコーナリングフォーム。

9月6日、3年目を迎えたTokyo Bayside Classic Cup(TBCC)の第2戦が、袖ヶ浦フォレストレースウェイにて開催された。主催はTBCC事務局。

1972年までに生産された車両にエントリー資格のあるこのイベントは、今回で10回目を迎えた。当初より人気があり、回を重ねるごとにエントリー数が増え、今回は全カテゴリーを合わせて90台と、大盛況であった。

レースは車両の改造度合いと、ドライバーの力量に応じてクラブマンズ、クリスタル、スーパークリスタル、ハイパークリスタルの5カテゴリーに分けられ、入門クラスのクラブマンズには33台がエントリー。ほぼフルグリッドの状態であった。前回から新たに追加されたハイパークリスタルは、クリスタルとスーパークリスタルのドライバーのスキルが向上し、また、参加台数が増えていることから、ラップタイム等を考慮し、最も速いカテゴリーのハイパークリスタルが追加された。

更に、今回の最大の特徴は戦前車のビンテージクラスが新たに設けられたことがある。今年に入って、サーキットを戦前車で走ることが出来るイベントが無くなってしまったことから、興味のある向きのは朗報だ。今回は告知があまりされなかったこともあり、参加台数は7台にとどまったが、今後は参加台数の増加が期待できよう。

そして、このイベントはクラシックカーでサーキットを気軽に走るための入門という立場も取っていることから、上記カテゴリー以外に、スポーツ走行枠も(レース形式ではなく、また参加車両も自由)設けている。これまでは、比較的新しいクルマも多く走っていたが、今回は1台を除きクラシックカーで占められ、また、これまでスポーツ走行枠で走っていたドライバーが、クラブマンズなどに移行し、レースを楽しむようになって来ていることから、クラシックカーレースへの入門というスタンスが浸透してきていることが伺われた。

次回、11回目も同じ袖ヶ浦フォレストレースウェイで12月13日に開催予定だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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