大型トラックのホイール・ボルト折損による車輪脱落事故が急増…国土交通省が注意喚起

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国土交通省は、ホイール・ボルト折損による大型車の車輪脱落事故が増加していることから大型車ユーザーに対して注意喚起を行っている。

大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故は、一度発生すると、その影響は甚大なものとなる。2014年度中の大型車(車両総重量8トン以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバスなど)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故は、前年度の約2.4倍となる45件発生し、うち4件が人身事故だった。

また、スタッドレスタイヤの脱着時期である昨年11月から今年3月の冬期に30件と多発している。中でも1月には9件と集中発生しており、積雪地域の発生率が高くなっている。

国交省では、ホイール・ナットを規定の締付トルクで確実な締め付け、一定走行後の増し締め、ホイール・ボルトの誤組み付け防止などの適切な作業の徹底を図るための対策を実施する。

大型車ユーザーに対して、適切な車両管理により事故防止が図られるよう改めて注意喚起する。全国展開の時期は、冬タイヤへの交換時期直前の10月頃から実施する予定。

事故発生直前のタイヤ脱着作業の実施者別でみると、大型車ユーザーが約半数を占めるものの、タイヤ専業店が約2割ある。このため、大型車ユーザー、整備事業者に加え、新たにタイヤ専業店の団体である全国タイヤ商工協同組合連合会の協力を得て、会員事業者に対して適正作業の徹底と大型車ユーザーに対する周知徹底を図る。

このほか、9月、10月を強化月間として実施する「自動車点検整備推進運動」で、大型車ユーザーに対して、ホイールの取付状態の重点点検を実施するとともに、大型車ユーザーに対する研修・講習の機会を捉えて、大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故防止について、周知・啓発を行う。

《レスポンス編集部》

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