宇部興産や三菱商事、合成ゴム製造工場を開所…マレーシア

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
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宇部興産や三菱商事による、ポリブタジエンゴム(BR)製造工場の開所式が24日、ジョホール州において行われた。

両社は2013年、韓国のロッテ・ケミカル、ロッテの100%子会社ロッテ・ケミカル・タイタン・ホールディング(タイタン・ケミカル)4社でアジア地区におけるBRの需要拡大に対応するため、ジョホール州にBRの製造及び販売を行う合弁会社マレーシアン・シンセティック・ラバーを設立した。

工場の生産能力は年間5万トン。需要動向を見ながら年間2.2万トンの能力増強も計画している。

BRはブタジエンを主原料とした汎用合成ゴムで、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムに次ぐ第3の汎用ゴムとして、タイヤ、靴、工業用品など多くのゴム製品に使用されている。耐摩耗性、反発弾性、耐発熱性などの特性から、自動車の低燃費タイヤ向け素材として注目を浴びている。

BRの需要は最大市場であるアジアを中心に今後年率6~7%の伸びが見込まれている。特に主要用途となるタイヤについては、大手タイヤメーカーを中心に多くの需要家がアジア地区で生産能力拡大を計画している。

開設式に臨席したモハメド・カレド・ノルディン州首相は、今年上半期は270億リンギの投資を誘致しており、前年上半期の157億リンギより増加していると明らかにした。昨年通年の製造業への投資誘致額は211億リンギとなっており、ジョホール州はマレーシアにおける製造業のトップの投資先となっていると述べた。

広瀬やよい

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