今年1月に新潟県燕市内の北陸自動車道上り線で発生した逆走事故について、新潟県警は19日、逆走車を運転していた29歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検した。容疑を認めているという。
新潟県警・高速隊によると、問題の事故は2015年1月5日の午前8時10分ごろ発生している。新潟市西蒲区打越付近の北陸自動車道上り線(片側2車線の直線区間)を乗用車が逆走。少なくとも7台が回避のために急ハンドルを切って路外に逸脱。うち1台が側壁に衝突し、1人が重傷を負っている。
逆走車を運転していた新潟市西区内に在住する29歳の男は直前に自損事故を起こしており、この際にスピン。約10kmに渡って逆走したが、本人は順走していると思い込んでいた。
後の調べで、事故当時は体調を悪化させていたことが判明。意識が朦朧としていたにもかかわらず、休憩なしで運転を続けていたこともわかった。結果的にこの状態で運転を続けたことが自損事故を引き起こしたとも考えられることから、警察では過失傷害容疑での書類送検を決めた。