ヤマハ発動機の柳弘之社長は8月4日の決算発表会見で、インドネシアの二輪車市場見通しについて「希望的観測だが、早ければ今年後半から、遅くても来年からは回復するだろう」と展望した。
東南アジア最大の2輪車市場であるインドネシアでは、昨年から需要の落ち込みが続いている。今年上期では前年同期比25%減の317万台となり、ヤマハの出荷も31%減の92万台と低迷した。
柳社長によると不調の要因は、政府の経済対策の遅れ、通貨安、さらに一次産品の市況軟調という3つが重なっているという。ただし、政策の遅れが解消されつつあるなどにより、「6月、7月と落ち込み幅は縮小傾向にある」(柳社長)。今年後半からの持ち直しに向け、明るい材料も出始めたと見ている。