フェリー「さんふらわあ だいせつ」で火災…行方不明の二等航海士、死亡を確認

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商船三井フェリーは、苫小牧沖で火災が発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」の状況を発表した。

7月31日17時15分頃、苫小牧沖南方約55キロメートル付近の海域を、大洗港から苫小牧港に航海中のカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」の車両甲板で火災が発生した。「さんふらわあ だいせつ」の消火設備、乗員により一次消火活動を行ったものの鎮火せず、船長が乗客乗員全員の退船、避難を決定。その後、乗客71人全員が付近を航行中のフェリーと海上保安庁の巡視艇などに救助され、31日夜、苫小牧港に上陸した。

乗員23人中、船長を含む22人も同時に巡視艇などに救助されたものの、消火活動に従事していた二等航海士1人が行方不明となった。

8月1日9時頃から海上保安庁特殊救難隊が同船に移乗し、行方不明者の船内を捜索した結果、8月3日11時頃、倒れている1人を発見、その後、行方不明となっていた二等航海士の死亡が確認された。

「さんふらわあ だいせつ」の船体は安定しており、海上への油の流出は確認されていない。

同社では、事故原因の究明について、当局による調査に協力するとしている。

《レスポンス編集部》

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