国内線LCCの利用率が22.5%と急上昇、地域では関西がトップ…JTB調査

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ジェットスター(参考画像)
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  • 「国内線LCC利用者の意識と行動調査2015」
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JTB総合研究所は、「国内線LCC利用者の意識と行動調査2015」を実施した。

本格的に就航してから3年が経過した国内LCC(格安航空会社)について、現在の利用実態、今後の利用意向についてアンケート調査を実施したもので、2013年、2014年に続いて3回目。今回は、路線が拡大しつつあることや、エアアジア・ジャパンが本拠地として運営を開始し、今後の動きが注目されるため、中部居住者についてもアンケートを実施した。

2012年以降の航空機利用者における国内線LCC利用率は、22.5%と昨年の15.8%から6.7ポイント増えた。2013年の調査からは10ポイント以上増加しており、LCC利用率は着実にあがっている。特に男性18~29歳の伸びが大きく、LCC利用率が52.2%と前年から22.5ポイント増加した。女性18~29歳も36.1%となり、若い世代を中心に利用が広がっている。

地域別では、関西での利用率が33.6%と最も高かった。2013年から14.8ポイント上がっている。中部は2013年から中部国際空港にジェットスタージャパンが就航しており、利用率19.2%で、関東の17.8%よりも高い。

航空会社別にみると、ジェットスターの利用率が2.1ポイントアップして10.0%となった。2013年12月から就航開始したバニラエアも順調に利用率を伸ばしている。

国内線LCC利用者に、初めてLCCを利用した時期を聞いたところ、日本国内にLCCが初めて就航した2012年3月から12月までの10カ月間が最も高く、32.5%となった。翌年2013年の利用者は30.1%、2014年が25.1%となった。

国内線LCCを利用した旅行の目的は「観光」が74.1%で前年から0.7ポイントアップした。親族や友人・知人訪問、介護、帰省も前年から増加した。一方で、業務出張は2013年から年々減少傾向にある。

直近の旅行で国内線LCCを利用した理由は、「価格が安かったから」が他の理由と比べ圧倒的に高く、90.1%に。国内線LCCの利用回数別にみると、「キャンペーンで特別価格になっていたから」は利用回数が多いほど高く、利用回数3回以上は「目的地への到着時間がちょうどよかったから」、「それまでよりも行きやすい空港にLCCが就航したから」が1回、2回利用よりも差が大きかった。リピーターほど情報を集め、LCCを積極的に利用している。

国内線LCCの利用評価をみると、「減便や休便が多い」が42.0%が昨年に比べ9.6ポイント下がった。「好きなLCC航空会社がある」が29.7%で前年から5.3ポイントアップした。

《レスポンス編集部》

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