マツダのグローバルな営業担当である毛籠勝弘常務執行役員は7月30日に都内で開いた決算発表の席上、需要が鈍化している中国市場について「現時点で大幅に減少すると見るのは時期尚早」と述べた。
毛籠常務は足元の中国市場について「株価の落ち込みで消費者心理が冷え込み、6月には商用車だけでなく乗用車も前年割れとなった。価格の高い車が影響を受け始めている」と、指摘した。
ただし、マツダの販売は好調で今年度の第1四半期は前年同期比31%増の5万7000台と、同期では過去最高となった。毛籠常務は「当社はまだ減速という状況ではない」とする一方で、「株価などがどの程度で推移するか見極めていきたい」と、慎重な構えで臨む意向を示した。