日野自動車の梶川宏専務役員は7月29日の決算発表会見で、好調が続く国内のトラック市場について「(ダンプカーなど)建設系がやや一服しているが、カーゴ系が市場を引っ張っている」と指摘した。
日野のまとめによると、4-6月期の国内トラック・バス市場は前年同期比16%増の3万9500台と、不調の乗用車を尻目に大幅に増加した。梶川専務は、カーゴ系の好調について「軽油価格の下落による燃料コストの低下などで輸送事業者の投資意欲が高まっている。アベノミクスにより、荷動きも良好」と分析している。
一方で、外国人観光客の増加などを背景に「大型観光バスの需要も強い」という。海外では同社の主力であるインドネシア市場が不振となっており、当面は国内市場依存となりそうだ。