宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を開始した油井亀美也宇宙飛行士が「きぼう」日本実験棟での作業を開始したと発表した。
油井宇宙飛行士らISS長期滞在クルーは、7月24日に全員で集まり、緊急事態発生時の役割を確認した。
新たにISS長期滞在クルーに加わった油井宇宙飛行士ら3人は、数日間かけてISSでの生活に慣れながら、実験やメンテナンスに関連する作業に入る。
「きぼう」日本実験棟での実験に関わる作業も開始した。
油井宇宙飛行士は、ソユーズTMA-17M宇宙船(43S)でISSに運ばれたタンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)の試料を、流体実験ラックのタンパク質結晶生成装置(PCRF)に設置し、軌道上実験を開始した。
高品質タンパク質結晶生成実験の第2期実験シリーズ第3回実験で、今後約1か月半の間、温度管理のもと、結晶成長実験を行い、9月11日にソユーズTMA-16M宇宙船(42S)で実験サンプルを地上に回収する予定。