夏休みに入り、子どもと出かける機会も増えているに違いない。そこで心配になるのが迷子や連れ去りだ。キングジムが5月に発売した「デジタルまいごひも」はそんな心配をなくす商品で、2カ月で3000個以上売り上げ、話題となっている。
デジタルまいごひもはブルートゥースを搭載した直径約4cmほどの商品で、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードすると、相互に通信が可能になる。そして、一定の距離以上離れると、まいごひも本体とスマホに警報が鳴るようになっているのだ。
したがって、まいごひも本体を子どもに持たせておけば、離れた時にすぐわかるというわけだ。「距離も約8m~30mまで4段階で設定可能になっているので、状況に応じて変えることができます。また、スマホ、本体どちらかからでもアラームが鳴らせるようになっています」と同社関係者は説明する。
それにしても、ファイルなどの事務用品を販売しているキングジムがなぜこのような商品を販売するようになったのか気になるところだが、ある開発者が自分の子どもに持たせようと思って考えたのがきっかけだそうだ。
「この商品には別の使い方もあり、忘れやすいものに付けておくと非常にいいと思います。アラームを鳴らせば、それがどこにあるかすぐにわかりますからね。それから、海外旅行際にスーツケースに付けておくのもいいですね。1台のスマホで最大5個までペアリングが可能になっています」と同社関係者は話す。
色は緑と赤の2種類で、コイン電池1個で約1000時間もつ。価格は3800円。年間販売目標は1万個だが、今の調子でいけば軽くクリアしそうだ。