【BMW 1シリーズ 試乗】走りはそのままに車格上げた?…島崎七生人

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BMW118i Sport
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奇抜にも映った従来型の顔つきが、フェイスリフトで一気に落ち着きを見せた。『5シリーズ』あたりを連想させるのは、車格アップを意味するのだろうか?

リヤもバックドアまで“新調”し灯体をワイド化している。ここも初代からのカルさからの脱却? ウラをとっていない憶測での物言いになるけれど、メルセデス・ベンツ『Aクラス』がスポーティ&カジュアル路線を打ち出すのに対し、距離を置き、プレミアム感を強めたかったのかも。身内の『ミニ』に5ドアが登場したこととの関係もあるかもしれない。

いずれにしろ、やや成長を感じさせる末っ子だが、走らせるとその味わいは相変わらずのBMW流。とくにスッとキレのいいステアリングと、反応に優れる4気筒の1.6リットルエンジン+8速ATは、乗ったら降りたくなくなるほど。乗り味がフラットなのも気持ちよく、フィット感に優れたシートとあいまって、クルマとの一体感はひとしおだ。

定員は5名だが、後席左右は気持ちだけ中央寄りの着座となる。座面は十分な高さがあり、キチンとした姿勢ながら、頭上空間にもゆとりを残す。ラゲッジスペースの容量もたっぷりしており、コンパクトなボディサイズで上級セダン並の実用性(とBMWならではの爽快な走り)が欲しいユーザーには合理的な選択肢だと再認識した次第。なお撮影車は、後席ヘッドレスト、シート素材、室内トリム、ステアリングホイール等、日本仕様とは異なるものとなっているとのこと。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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