【トヨタ シエンタ 新型発表】デザインで表現した「運転のしやすさと親しみやすさ」

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トヨタ シエンタ X
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フルモデルチェンジしたトヨタ『シエンタ』は、運転のしやすさとともに、親しみやすさを重視してデザインされた。

シエンタは、トヨタ最小のミニバンであることから、運転のしやすさは重要であった。そこで、実際の見切り等以外にも、視覚的効果も取り入れられた。具体的には、フロントやリアのガーニッシュの部分は、実際のオーバーハングよりも短く感じさせる効果を狙っており、「運転のしやすさを視覚的も感じさせている」とは、トヨタ自動車東日本デザイン部第2デザイン室第2デザイングループの東浦潤一さんの弁。

また、10年以上モデルチェンジせずに、人気を保ち続けた理由として、「丸みを帯びたデザインであったことが、長く愛されてきた要因だ」とし、「そこはぜひ新型にも取り入れたかった」と東浦さん。

そこで、「強いキャラクターラインでスピード感を表現するようなことはせず、立体感により艶やかさや丸みを出すことで、親しみやすさを表現。これがシエンタの良いところだと思っている」と述べる。

その一方、東浦さんが苦労したところもこの艶やかさや丸みを表現するために取り入れられたドア断面だという。「スライドドアでこのボリューム感を表現するのはとても難しく、関係部署に早い段階から、この豊かな表現をしたいと説得し、協力してもらうことで実現出来た」と話す。

そのスライドドアのレールもテールランプに延びるデザインが採用された。「スライドドアのレールは、スライドドア唯一の機能だ。その形を、上手にデザインに取り込むことが出来れば、スライドドアならではの嬉しさや楽しさにつながってくるのではないかと考え、現在のデザインを採用したのだ」とこだわりを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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