民事再生手続き中のスカイマークは、6月の定時出発率が前年同月比9.2ポイントアップしたと発表した。
同社では、1月の民事再生申し立て以降、顧客の利便性向上を図るとともに、顧客の信頼感を得るため、定時出発率の向上に注力してきた。
具体的には、3月下旬の運航ダイヤ改正で、到着から次の出発までの時間を長く設定できるよう運航ダイヤを一部見直した。
また、羽田・札幌(新千歳)・神戸・福岡・那覇空港で、搭乗手続きの開始時間を「搭乗2時間前」から出発日当日空港カウンターの「営業時間開始からいつでも可能」とした。これによって搭乗手続き時の混雑が緩和された。
これまで機内へは、後方座席の乗客から順に前方座席の乗客へと案内していたが、搭乗人数に応じ、窓側座席の乗客から順に通路側座席の乗客へ案内することにした。これにより、搭乗時の機内混雑を改善し、搭乗時間が短縮された。
このほか、機内での手荷物収納を積極的に手伝うことで、通路の混雑が緩和され、搭乗時間が短縮された。
これらの結果、定時出発率は今年2月に78.5%だったのが、3月に84.7%、4月には93.6%にまで上昇した。6月は前年同月が84.8%だったが、今年6月は94.0%と高水準を維持している。