コマツは、開発機能やVRルーム、部品販生オペレーショセンターを集約した「小山テクニカルセンタ」が小山工場敷地内に完成したと発表した。
小山テクニカルセンタには、小山工場製のエンジン・アクスル・油圧機器等のコンポーネントの開発機能、栃木工場製のフォークリフト・ミニ建機の車体の開発機能および工場管理部門を集約。コンポーネント間およびコンポーネントと車体の開発を融合することで、付加価値の高い製品をより早く市場に導入できる体制を強化した。
新設のバーチャルリアリティ(VR)ルームには、図面段階での組立性、整備性、視界性、デザイン性、実装等の事前評価ができるVRシステムを導入。主要コンポーネントと車体の設計のリードタイム短縮と設計品質の向上を図る。
さらに部品販生オペレーションセンタの機能を拡充し、全世界の補給センタの補給部品システムをモニタリング。部品の需要予測の精度と、販売・生産・在庫管理の改善により、最適な部品配置によるサービス向上と、部品在庫の削減を図る体制を強化した。
また建屋は省エネルギー設計とし、エコルーバーによる日射制御、エコボイドによる自然換気等の最新技術により、電力50%削減(対2010年度比)を目指す。