【トヨタ シエンタ 新型発表】デザインモチーフはトレッキングシューズ

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ シエンタ初期スケッチ
  • トヨタ シエンタ初期スケッチ
  • トヨタ シエンタ初期スケッチ
  • トヨタ シエンタ
  • トヨタ シエンタ
  • トヨタ シエンタ ハイブリッドG
  • トヨタ シエンタ ハイブリッドG
  • トヨタ シエンタ ハイブリッドG
  • トヨタ シエンタ

トヨタ新型『シエンタ』のデザインモチーフは、“トレッキングシューズ”だという。

そう話すのは、トヨタ自動車デザイン本部トヨタデザイン部主幹の郷武志さんだ。「最近は街中でもファッション感覚でお洒落を楽しみながら、トレッキングシューズを履いている方が多く、そのイメージが、シエンタのActive & Fun”というデザインコンセプトに合っていると思い、デザインモチーフにした」と説明。

具体的にはトレッキングシューズのプロテクター部分を、シエンタの黒いガーニッシュで表現した。この黒いガーニッシュの効果について郷さんは、「黄色や緑などのボディカラーが映えるデザインになるのではないかと考えた」とコメント。

更にその効果は低重心に見せるデザイン手法にもつながっている。「ミニバンなので全高が高いにも関わらず、走行性能も良いので、このガーニッシュを車両の低いところに配置をして、背は高いが、低重心で安定した走行性能を感じさせるようなデザイン手法を取り入れた」(郷さん)。

そのほかデザインの特徴として、シート位置がリアに行くにしたがって高くなる“シアターレイアウト”を採用していることから、エクステリアデザインも、「ルーフラインを前傾させ、ベルトラインもウェッジにすることで、少しずつ後ろが高くなるようにして表現している」と話す。

リアが高くなることはウェルキャブ車を作る上でもメリットになった。これまでのウェルキャブ車はルーフ後端を新たに高くするように作り直していた。しかし、シエンタの場合は価格を抑えるために同一ボディを使いながら、ウェルキャブのスロープ車を成立させたのだ。

郷さんによると、「ウェッジルーフの後端が上がっているので、リアゲート開口上部が高くなった結果、スロープ車が成立した。Active & Fun”というデザインコンセプトなので、車いすなどを使っている方も、家族と一緒に外に出たくなるような気持ちになってほしい。そして、出かけた先で家族と同じことをして楽しんでもらうことが理想だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集