【ジャガー XF Rスポーツ 試乗】モダン・ブリティッシュ、モダン・ジャガー…金子浩久

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ジャガー XF Rスポーツ
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最近の訪日外国人観光客には、もう「フジヤマ、ゲイシャ」だけを求めて日本に来る人がいないように、イギリスにも2015年の現実があって、僕らと同じようにイギリス人も現代を生きている。僕らがそれに馴染みがないだけのことなのだけれども、ことイギリス車というと“革とウッドのインテリア”というステレオタイプの古いイメージで捉えられてしまっていることが多い。

ジャガー『XF Rスポーツ』はその正反対のクルマだ。インテリアに革もウッドも用いられているけれども、仕上げや色などがとてもモダンでカッコいい。ロンドンの最新流行のレストランやホテルのインテリアはこんな感じだ。

エンジンだって、最新のガソリン直噴のダウンサイジング2.0リットル4気筒。8段ATが賢くギアをキメ細かく切り替えていくから加速力不足はまったく感じない。

そして、いくらインテリアやエクステリアの意匠がモダンに改められたといっても変わらないのが、滑らかなステアリングフィールとダイレクトな感覚の高次元での両立。それに、しなやかに動くサスペンションによる快適な乗り心地と優れたロードホールディングの両立。どちらも、昔からジャガーに備わった最大の美点だ。

姿かたちはモダンになったけれども、ジャガーらしい走りっぷりは少しも損なわれておらず、むしろ進化している。XFは、モダン・ジャガー。ただ、それが日本マーケットでは少し伝わりにくいだけだ。乗ってみれば誰でもわかる。

■5つ星評価
パッケージング :★★★★
インテリア:居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

金子浩久|モータリングライター
1961年、東京生まれ。主な著書に、『10年10万キロストーリー 1~4』 『セナと日本人』『地球自動車旅行』『ニッポン・ミニ・ストーリー』『レクサスのジレンマ』『力説自動車』(共著)など。

《金子浩久》

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