OKIエンジニアリング(OEG)は6月17日、最新型過渡サージ擬似発生装置を導入し、車載電子機器向け「過渡サージ試験」の受託試験能力を増強したと発表した。
これにより、エンジン始動時の電源電圧変動が原因で起こるさまざまな過渡サージによる車載電子機器の電磁的障害耐性試験をスピーディーに実施し、各メーカーの商品開発に寄与する。
自動車にはさまざまな電子機器が搭載されており、自動車の内部・外部で発生する電磁的障害は、これらの電子機器の性能劣化や破壊など、誤動作を引き起こす可能性がある。そのため車載電子機器は、過渡サージに対する耐性試験による確認が必要となっている。
OEGの過渡サージ試験では、通常動作時にワイヤーハーネスに繋がる電子機器により発生する電磁的現象による過渡サージ、スイッチ開閉時の電磁結合による過渡サージ、バッテリー切断時にオルタネータが発生するロードダンプサージなど、さなざまな過渡サージ現象をスピーディーにシミュレートし、車載電子機器の誤動作や破壊状況を評価することができる。