東京海上ホールディングスは、子会社である東京海上日動火災保険を通じて米国スペシャルティ保険グループのHCCインシュアランス・ホールディングスと傘下の保険会社を買収することで合意したと発表した。
買収は、友好的なもので、HCCの取締役会は全会一致で賛同している。
HCCの全発行済株式を取得して子会社化する。取得価格は約75億3000万ドル(約9413億円)。
東京海上グループは、先進国・新興国の両市場で、内部成長力の強化と戦略的なM&Aの推進によるグローバルな成長機会と分散の効いた事業ポートフォリオの構築を追求している。先進国では、英国ロイズにおけるキルンの買収、や米国のフィラデルフィア、デルファイの買収、新興国では、東南アジア・中南米における損保・生保事業を積極的に展開してきた。
HCCは、米国全州と英国・スペインなどで事業展開するスペシャルティ保険グループ。東京海上グループは、HCCを買収することで、海外保険事業の規模・収益の拡大を図るとともに、グローバルで分散した事業ポートフォリオを構築する、としている。