5月の企業倒産件数、2か月連続のマイナス…帝国データバンク

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件数 負債総額の推移
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帝国データバンクが発表した2015年5月の企業倒産件数は前年同月比3.3%減の709件で、2か月連続のマイナス。5月としては2000年以降で4番目の低水準となった。

負債総額は同33.4%減の1191億9100万円、5月としては2000年以降で最小を記録した。

倒産件数の業種別では、7業種中4業種が前年同月を下回った。なかでも、運輸・通信業(26件)は前年同月比35.0%の大幅減少を記録したほか、製造業(90件、同15.1%減)、卸売業(114件、同11.6%減)の2業種も前年同月比2ケタの減少となった。一方、不動産業(26件、同36.8%増)、小売業(165件、同10.0%増)など3業種は前年同月を上回った。

主因別の内訳は、「不況型倒産」の合計は595件(前年同月比0.8%減)となった。構成比は83.9%(前月84.5%、前年同月81.9%)と、前月を0.6ポイント下回ったものの、前年同月を2.0ポイント上回った。

負債額別では、負債5000万円未満の倒産は395件(前年同月比7.6%増)で、構成比は55.7%と、前年同月を5.6ポイント上回った。一方、負債100億円以上の倒産は1件にとどまり、同10億円以上の倒産も20件と低水準となった。

地域別では、9地域中5地域で前年同月を下回った。なかでも、北海道(15件、前年同月比21.1%減)、北陸(20件、同20.0%減)、関東(248件、同17.6%減)の3地域は前年同月比2ケタの減少となった。一方、近畿(175件、同17.4%増)、中部(116件、同11.5%増)など4地域は前年同月を上回った。

《纐纈敏也@DAYS》

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