全日本空輸(ANA)は6月1日、成田=ブリュッセル線の開設決定を発表した。開設時期は2015年冬ダイヤの予定。
ブリュッセルはベルギー王国の首都。欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の本部が置かれるなど、欧州の政治拠点の一つとして知られる。多国籍企業が数多く進出する経済・金融都市である一方、食、アートと文化、歴史的建造物などの観光資源も豊富。
ANAによると、日本から航空便を乗り継いでブリュッセルに渡航する人は年間約9万人で、パリやアムステルダムを経由して鉄道で移動する人も多いとのこと。日本からベルギーへ向かう唯一の直行便が就航すれば、ブリュッセルからの乗り継ぎも含め、アクセス利便性が大きく向上する。
なお、2016年は日本とベルギーの外交関係樹立150周年という節目の年。ANAは「ブリュッセル直行便の就航を通じて、両国間の交流拡大と関係強化に大きく貢献していく」としている。