ホンダは5月21日、米国オハイオ州に新たなシミュレーションセンターを開業した。
このシミュレーションセンターは、通称「SIMセンター」と呼ばれ、オハイオ州立大学内に建設されたもの。ホンダR&Dアメリカが500万ドル(約6億円)を出資し、オハイオ州立大学と共同で事業を行う。
SIMセンターは、自動車の設計や生産に必要なコンピューター・エンジニアリングツールの研究開発を手がけるために設立。新たな素材やデザインについて、コンピューター上でのシミュレーションテストの精度を引き上げる狙いがある。
ホンダとオハイオ州は、1988年から、教育や研究、商品開発などの面で協力してきた。今回のSIMセンター設立により、両社の協力関係はさらに深まる。
ホンダR&DアメリカのFrank Paluch社長は、「SIMセンターでの研究環境における協力が、ホンダ単独で行うよりも、より速い進展を可能にするだろう」と述べている。