京王電鉄は5月31日の7時から、「京王線新宿(新宿追分)~調布間開通100周年記念券セット」を京王線新宿駅の特設売場(西口定期券発売所横)で発売する。発売額は1セット500円。
新宿追分~調布間の開業から今年で100周年になることを記念するもの。B型硬券の新宿駅入場券2枚と、新宿駅から240円区間のD型硬券乗車券1枚、開業時に発売された記念乗車券のレプリカ1枚、台紙をセットにして販売する。台紙の中面には、開業当時の新宿の様子が分かる写真や、新宿付近のルートの変遷を示した図が掲載される。
切符としての有効期限は7月31日までの利用当日1回限り。ただし開業記念乗車券のレプリカは使用できない。5000セット限定で売切れ次第販売を終了するが、売切れ前に購入待ちの列がなくなった場合は、西口きっぷ売場中央8番窓口での販売に切り替える。このほか、100周年記念ポスター(1枚500円)も300枚限定で販売される。
現在の京王線は1913年4月15日から1915年5月30日にかけ、第1期工事区域の新宿追分(現在の新宿三丁目交差点付近)~調布間が京王電気軌道の路線として開業。道路上に軌道を敷設する併用軌道を一部の区間で採用しており、電車は新宿追分停留場から甲州街道上を西に進んでいた。その後、新宿追分停留場の移設(現在の京王新宿追分ビル)や、国鉄新宿駅西口側への移転、併用軌道区間の解消や地下化を経て現在に至っている。