ルノー カングー ペイザージュ…初のオレンジメタリックは南仏風

自動車 ニューモデル 新型車
ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー カングー ペイザージュ
  • ルノー かんぐぺーサージュ(右)とキャプチャー(手前)、カングー(中央)、ルーテシア(奥)

ルノー・ジャポンは、5月17日に開催された、ルノー カングー ジャンボリー2015において、限定車『カングー ペイザージュ』を発表した。

ペイザージュとはフランス語で風景を意味し、今回は、南仏プロヴァンス地方をイメージした「オランジュ エタンセルメタリックカラー」が選ばれた。装備面では、プライバシーガラスや、可倒式の助手席、シートバックテーブルを装備。AT車が60台、MT車が40台の合計100台限定で、価格は241万5000円である。

このボディカラーについて、同社マーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレンさんは、「プロヴァンス地方の土の“オークル”をイメージした」と述べる。砂の中に多くの鉄分が含まれることで、黄色とオレンジと茶色の中間色が生まれた。

このオークルは、フランスのブルゴーニュ地方とプロヴァンス地方のみで産出。18世紀から盛んになり、1930年代のピーク時には、年間4万トンくらい産出していたという。多くのオークルは輸出されたが、フランスではコスメや塗装ペイントに使用されるとともに、この土は地元の建築素材としても使われた。そのため、ルシオンを始め、多くのプロヴァンス地方の家の瓦や壁にこの色を見ることが出来る。

ブレンさんによると、「いまは5月なので、プロヴァンス地方もとても良い季節になり、その地方のイメージで何かカラーを作れないかと考えた」と話す。今回のカラーにはメタリックが入っているが、「プロヴァンス地方のラベンダー畑に夕日が差し掛かると、このオレンジのキラキラ感が表れてくるので、まさしくプロヴァンス地方のカラーだと思った」とその情景を語った。つまり、オークルとこの夕日がイメージの原点なのである。

このボディカラーは過去に『トゥインゴ』や、『カングービボップ』の限定車(シルバーとのツートン)に設定されたことがあるが、カングーとしては、オレンジは何度か導入したことはあるが、メタリックのオレンジは初めてだ。

また、カングーの限定車シリーズにはクルールがあるが、「日本に導入したことのないカラーに絞っているので、新たにペイザージュをシリーズ化した。前回は黄色とブルーとグリーンで、シャンパーニュ地方をイメージ。今回は少し南にシフトしてプロヴァンス地方をイメージしている」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集