ビー・エム・ダブリューは、動力性能、装備などを改良した新型『1シリーズ』を5月23日から販売を開始すると発表した。スタイルを一新したのを始め、新たに300万円を切るグレードを設定したのが特徴。価格は298万~566万円。
今回の改良で300万円を切るグレードを設定したことについて、BMWマーケティングディビジョン プロダクト・マネジメントの清水恵子氏は「コンパクトハッチバックセグメントは、とくに輸入車でメルセデス・ベンツ『Aクラス』など300万円を切る価格で導入されて、非常に視線が集まっている。しかし1シリーズの場合、セグメント唯一の後輪駆動であったり、3シリーズなど他の上級モデルと同様の製造方法をとっているので、どうしても競合車に比べて20万円くらい高くなっていた」と指摘。
その上で「ここ最近の低価格化の流れの中では、ちょっと輸入車エントリーとしての位置づけではなくなっていきていた。やはりエントリーの方にも輸入車ならではの走りを体験して頂きたいということで設定した」と明かした。
1シリーズは今回の改良で、衝突回避・被害軽減ブレーキやLEDヘッドライトなどが新たに採用されたが、最廉価グレードの「118i」には装備されていない。こうしたことで300万円を切る価格設定を実現したとみられる。