人材のミスマッチ対策、中銀などが協力 金融セクターの人材確保で…マレーシア

金融セクターの企業が必要とする人材と、大学新卒者など求職者のニーズが合わないという雇用のミスマッチ問題の解決を図るため、金融信用庁(FAA)がプロジェクトを実施する。ベルナマ通信が報じた。

エマージング・マーケット 東南アジア

金融セクターの企業が必要とする人材と、大学新卒者など求職者のニーズが合わないという雇用のミスマッチ問題の解決を図るため、金融信用庁(FAA)がプロジェクトを実施する。ベルナマ通信が報じた。

FAAのアマット・タアプ・マンショル最高責任者によると、大学の新卒者などの人材と企業が必要とする人材のマッチングを行う。FAAは中央銀行バンク・ネガラ・マレーシアと証券委員会が支援する、専門家や業界のプロフェッショナル、学者などからなる独立した信用機関。金融サービスセクターと教育機関を繋げることで、よりニーズに合った人材の採用ができるようにする。

また、採用だけではなく金融業界の最新のトレンドや知識の共有を行うことや報酬を支払う枠組みを作ることで支援を行う。国際的な基準に合ったプログラムを実施し、スキルの評価や知識の持続的な共有、評価も行う。

勅許公認会計士の団体からは、金融サービス業界では批判的思考ができ、問題解決能力が高い人材が必要とされているとの意見が出ている。競争力があるだけではなくコミュニケーションスキルや最新技術やプロセスに対応できる能力を持つことが重要だという。

マレーシア損害保険協会のマーク・リム最高責任者は、損害保険業界ではインターンシップ制度を通じて能力ある人材を確保する対策をとっているとコメント。若い世代のマネージャーが集まり、アイデアを交換することができるようなプラットフォームも提供していると明らかにした。

千田真理子

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