決勝日、鈴鹿は朝から小雨模様で、午前のフリー走行時の路面はウエット状態だったが、午後3時の決勝開戦時には天候くもり、路面ドライへとコンディションが変化。塚越広大(#10 REAL RACING/ホンダ)がマシントラブルでスタートに参加できず、決勝は全18台での戦いとなった。
予選では山本尚貴(#16 TEAM 無限)がポール獲得、ナレイン・カーティケヤン(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2位と、ホンダエンジン勢が1-2を占めていたが、形勢はスタートで一気に逆転した。ロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S)が3番グリッド発進から首位を奪取し、これに予選5位だった中嶋一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S)、同4位の石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING)が続き、トヨタ勢が1-2-3でオープニングラップを終える。
注目の“ルーキー”可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は、燃費的に最も早いタイミングでピットインする戦術を決め打ちで敢行してのポジションアップを狙うなどした。だが、10番グリッドからのスタートで他のマシンの失敗のあおりも食うかたちでポジションを落とすなどしたこともあり、最終的に9位。ポイント獲得にはあとひとつ届かなかった。次戦での巻き返しに期待したい。