4月3日に青函トンネル内で発生した特急『スーパー白鳥34号』の発煙トラブルについて、太田昭宏国土交通大臣は4月7日の閣議後会見で「徹底した原因究明と適格な再発防止対策が実施されるよう、しっかり指導していきたい」と述べた。
太田国交相によると、JR北海道が緊急対策として同型車両31両を調査。その結果、問題がないことを確認したという。また、「1年後には(在来線と線路を共用する)北海道新幹線の開業が予定されており、避難誘導も含めた規定を定めることになるが、今回の事案を含め、万全の態勢をとるよう指示をしたい」と述べた。
今回の発煙トラブルでは、乗客がトンネル内の避難施設(竜飛定点)に移動。定点と地上を結ぶケーブルカーで避難したが、小型のケーブルカーは一度に乗れる人数が少なかったため9往復し、トラブルの発生から避難完了までに5時間半かかっている。