マハティール氏による退任要求、ナジブ首相の出方に注目

これまでナジブ・ラザク首相批判を続けてきたマハティール・モハマド元首相が、このほど公然とナジブ氏に退陣を求めたことが波紋を呼んでいる。

エマージング・マーケット 東南アジア

これまでナジブ・ラザク首相批判を続けてきたマハティール・モハマド元首相が、このほど公然とナジブ氏に退陣を求めたことが波紋を呼んでいる。

煽動法維持など党内外イスラム保守勢力に配慮する政策によって基盤安定化を図ろうとしてきたナジブ氏だが、隠然たる勢力を維持するマハティール氏を今後どのように扱っていくか、その出方に注目が集っている。

マハティール氏は自身のブログの中で、「マレー系にせよ華人、インド系、サバ・サラワク州民にしてもナジブ氏をもはや信用していない」とし、このままUMNOがナジブ体制を維持するのであれば、次期総選挙では与党連合・国民戦線(BN)が敗北する」とし、そうなればUMNOが復権することはないと言明した。
マハティール氏は、ナジブ氏のボディガードが殺害したとして有罪判決が出ているモンゴル人女性殺害事件へのナジブ氏の関与を示唆。また巨額な損失を出している政府系投資会社、1MDBの不透明な運営への責任を追求した。

マハティール氏にはUMNOの支援団体であるマレー権利組織、ペルカサがバックについている。ペルカサ幹部は、マハティール氏に同調してモンゴル人女性殺害事件の調査を再度行うべきだとしている。

伊藤 祐介

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