ブキ・アマン警察本部のテロ防止担当幹部は、これまで得られた証拠を総合すると、「イスラム国」(IS)のメンバーがマレーシア国内で事件を起こすのは時間の問題だと考えられると述べた。マレー・メイルが報じた。
テロ防止課のアユブ・カーン・マイディン課長は特別説明会で「ISメンバーがマレーシアにとって直接の脅威になっている」と述べ、問題はいつ事を起こすかだと指摘。「背教的なマレーシアを罰する」との名目で、具体的には娯楽施設などで爆弾事件を起こす可能性があるとした。その上で「最初、ISメンバーはマレーシア人を常軌を逸したものとみなし、次いで背教者としてみなす。その次には、マレーシア人の血がハラル(イスラムの戒律に則った)だと言い出す」と暴力に訴える可能性を強調した。
アユブ氏によると、これまで63人のマレーシア人がシリアにおける戦闘のためにISに参加したとみられる。マレーシアでは、2001-09年にかけISを支援しているとみられる過激派組織、ジェマ・イスラミア(JI)の関与で240人のマレーシア人を逮捕した。