野党連合・人民同盟(PR)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相の恩赦申請について、王立恩赦委員会は1日、申請を却下したことを正式に明らかにした。
アンワル氏は有罪確定後も恩赦の可能性が残っていたためただちに下院議員を失職せず、これを根拠に議会に出席するためだとして仮釈放を監獄局に求めたが却下されていた。
今回の恩赦却下の決定を受けて選挙委員会(EC)は、下院ペナン州ペルマタン・パウ選挙区がアンワル氏の失職によって空席になったと認定。4月8日に補欠選挙の日程を発表すると明らかにした。
アンワル氏の事件は2008年6月にアンワル氏が助手のサイフル・ブカリ氏に同性愛を強要したと刑事告発されていたもので、連邦裁判所は2月10日にアンワル氏を有罪とした高裁判決を支持。アンワル氏はスンガイブロー刑務所に収監されている。