野党連合・人民同盟(PR)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相に対する同性愛裁判の有罪判決確定を受け、アンワル氏の親族が申請していた下院議会出席のための同氏の恩赦の是非に関する結論が出た模様だ。
アンワル氏側の弁護士によると、高等裁判所は27日、アンワル氏の親族に対して王立恩赦委員会がある結論に達したことを通知した。現時点で決定内容について明らかにされていないが、裁判所は4月1日までに発表するとしている。
アンワル氏は有罪確定後も恩赦の可能性が残っていたためただちに失職しなかったが、恩赦が受けられなければ1年以上の禁固刑という失職規定の適用が確定することになる。
アンワル氏の親族は国会議員の身分を維持している以上、議会出席のために仮釈放を認めるべきだと主張していたが、監獄局は3月4日、アンワル氏側の仮釈放申請を却下していた。
同事件は2008年6月にアンワル氏が助手のサイフル・ブカリ氏に同性愛を強要したと刑事告発されていたもので、連邦裁判所は2月10日にアンワル氏を有罪とした高裁判決を支持。アンワル氏はスンガイブロー刑務所に収監されている。