UDトラックス、アフリカ8か国に大型トラック「クエスター」投入

東南アジアに続く魅力的市場日本の商用車大手「UDトラックス」は、新興国向け大型トラック「クエスター」を南アフリカ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビアな…

エマージング・マーケット 中東・アフリカ

東南アジアに続く魅力的市場
日本の商用車大手「UDトラックス」は、新興国向け大型トラック「クエスター」を南アフリカ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビアなど、アフリカ南部8か国で販売する。

同社はこれまで、東南アジアでクエスターの戦略的な販売を進めていたが、アフリカについても魅力的な市場として、展開を図る。

頑丈で燃費性能に優れる
クエスターは、ボルボ・グループのグローバルな技術と日本のモノづくりの技を結集して、頑丈で信頼性が高く燃費性能を実現したトラック。馬力が小さめで排気量も抑えめとなっている。

同社はこれまで、アフリカ南部で鉱山向けに馬力が大きい車を売ってきたが、クエスターについては農作物や建設資材などの輸送の利用を想定。南アの自社組み立て工場で生産し、アフリカで年内に350~400台の販売を目指す。

UDトラックスはクエスターを2013年のタイを皮切りに、インドネシア、マレーシア、中国に投入。新興国では、長距離輸送や配送、建設現場、鉱山開発などの幅広い用途に対応できるようさまざまな車型を用意し、顧客の事業効率化に貢献する。

車名の「クエスター」は、新興国のニーズを徹底的に追求(クエスト)したトラックを開発・提供したいという思いを込めたという。

環境規制強化の可能性
発売と同時に、幅広いカスタマー・サービスとサポート・パッケージを提供。戦略的に配備した直営・地元の販売・サービス拠点などで、顧客の事業費削減や燃費・稼働率向上への提案に向けて準備が着々と進んでいる。

アフリカのトラック市場は中国メーカーの低価格車が中心だが、アフリカでも環境規制が強まる可能性があり、日本製の需要増が見込まれている。米調査会社のIHSオートモーティブによると、南アのトラック市場は2019年まで2万台前後に及ぶ。

UDトラックスは3月、クエスターをスリランカにも投入。セノック・トレード・コンバイン社(セノック社)がUDトラックス車両の整備・販売業務を担当し、コロンボ、マタラ、ヴァヴニヤの3か所の整備・販売拠点で部品供給を行うほか、シンガポールにも部品拠点を置く。

(画像はUDトラックスの「クエスター」)

商用車大手「UDトラックス」、アフリカ8か国に「クエスター」投入

《アフリカビジネスニュース》

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