欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは3月3日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー15において、『シャラン』の改良新型モデルを初公開した。
シャランは、フォルクスワーゲンの最上級ミニバン。現行型は2世代目で2010年春、ジュネーブモーターショー10で発表された。日本市場には、2011年から導入。今回、現行型のデビューから5年を経て、初の本格改良を受けた。
外観は、テールドライトをLED化。アルミホイールも新デザイン。内装は、素材を見直し、質感を向上。ダッシュボード中央には、2世代目となる車載インフォテイメントシステムを装着。このインフォテインメントは、アップル社の「Car Play」対応となる。
欧州仕様のエンジンは、ガソリンとディーゼルの複数ユニット。全て、新開発エンジンに置き換えられた。直噴ガソリンターボ「TSI」の2.0リットル版は、最大出力を20ps引き上げ、220psを獲得。また、従来比で燃費を最大15%向上させ、全エンジンの排出ガス性能が、ユーロ6を満たす。
安全面も進化。自動ブレーキの最新版をはじめ、レーンアシスト、アダプティブ・クルーズ・コントロール、3世代目のパークアシスト、ブラインドスポットモニターなどが用意された。
ジュネーブモーターショー15のプレスカンファレンスでは、フォルクスワーゲンは改良新型シャランの競合車に対する優位性をアピール。同社は、「新しいシャランには、多くのアシスタンスシステムと、幅広いインフォテインメントシステムを採用した。シャランはセグメントにおいて、最も前衛的なモデルのひとつ」と強調している。